コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

Notesクライアントがブログに向かない場合

前の記事で、Notesクライアントでブログする利点を述べましたが、今日は、その逆を考えてみたいと思います。私は以下の点がDisadvantageとして挙げられると思っています。


Point1. カスタマイズ性が低い
ブラウザであれば、CSSなどをEditできるようにすることによって、自由にUIを変えられますが、Notesアプリの場合はなかなかそこまでの自由度を持たせることは困難です。パワーユーザーであればあるほど、この要件が強く求められるでしょう。


Point2. ブログらしいUIが実装しにくい
一般に、Notesアプリは一画面に収まるUIで実装します。ブラウザのようにスクロールして上下に長くコンテンツを配置させるという事は難しいです。故に、情報が密集したあのブログのUIを作れないのです。


Point3. クライアントのメンテナンスコストが高い
これは一般論ですが、専用クライアントよりもブラウザの方が配布・メンテナンスコストが低いとされています。Notesクライアントもスマートアップグレードのような自動メンテナンス機能がありますが、まだまだこなれていません。


Point4. RSS配信
NotesアプリでRSS配信の仕組みを追加するのは非常に簡単に出来ます。これについては、別の日に書きたいと思います。しかし、一般のRSSリーダーのように、リンク先のコンテンツを表示しようとすると、アプリがWeb化されていない限り、内容を表示させることはできません。notes urlをRSSに埋め込んでおくという手もありますが、Bloglinesのようなサーバー型RSSリーダーなどには対応できません。Notesクライアントで利用できるRSSリーダーを作るか、メールで記事配信するというような事を考える必要があります。


Point5. 異システムとのトラックバック
社内に別のWebベースのブログシステムがあったとして、そのシステムとトラックバックを相互に送りあうことは困難です。トラックバックはXML-RPCを使いますが、それをDominoで実装できなくはないのですが、やはり無理があるでしょう。


Point6. クライアントマシンのリソース
やはり、ブラウザよりもNotesクライアントの方がCPUやDiskを食います。一昔前のPCでフレームを多用したNotesアプリを利用するのは、やはりきついものがあるでしょう。



以上、いろいろ述べましたが、それぞれの会社で比較項目のうちのどれに重きを置くかは変わります。自社に取って、譲れない重要なポイントはなんなのかを検討するのがシステム選定の第一歩でしょう。