社員をタグ付け
CNET Japanに、"ゲイツ氏、次期SharePointを披露へ--SNSの発想で「社員の頭の中の知識を共有」"という記事がアップされています。その中で、"従業員の電子メールをはじめとするデータから業務プロフィールを自動的に作成する" という機能がおもしろいですね。つまり、社員をタグ付けするということでしょう。暗黙知を引き出して文書化するというのは非常に難しいので、「この事に関する仕事ならあの人に頼もう」というアクションにつながるように、タグ付けという所に落とし所を狙ったソリューションと考えられます。
ただ、タグ付けは自動化されているので、ここがうまくいくかが肝ですね。昔、LotusはKDSという文書の自動Taxonomyを狙ったSoftwareを出しましたが、自動作成される分類項目が実用に耐えられないものであり、結局その時は失敗に終わりました。
自動ではなく、Folksonomyでいいような気がします。社内ブログやメールやリアルで会った時の情報をもとに他人が自分をタグ付けするという方法です。日本人はシャイなので、ポジティブなタグを自分自らつけるという行為はしにくいでしょう。そこを他人にやってもらうということで自分のいいところを抜き出してもらい、かつ、客観的な評価となっているということです。
ともあれ、社員をタグ付けするという発想は、これから出てくる社内ブログ/SNSソリューションに取り入れられそうな気がします。