コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

失敗の共有

今日、社内BlogにNotes/Dominoの設定に関して今まで自分が思い違いしていた、ある事を書きました。私は、IBM社員が提案するシステムを技術的にレビューする立場にいるので、通常、こういった"間違い"は全社員が見るような公のディスカッションDBなどには決して書けませんでした。もし書けば、「なんだ、ISEは間違った情報をガイドしてたのか。ISEのレビューは信用ならないな。」 というように受け取られるかもしれないからです。


それがなぜBlogにすっと書けたか?

  1. 参加者がLotusブランド関係者に限定されているから。
  2. カジュアルな表現により自分の失敗の重さを一見薄める事ができたから。
  3. 同じ間違いを他のメンバーにしてほしくなかったから。
  4. 「気にするなよ〜」 なんていう慰めコメントを期待していたから。


自分の気持ちを以上のように整理しました。Blogが持つカジュアル性/自己開示性、SNSが持つ共感伝達の媒体としての特性がそうさせたのだと思います。


失敗事例の共有は有益だと分かりながら、失敗事例の吸い上げは入力者の心理的な壁があり、その推進はなかなかうまくいきません。ところが、Blog/SNSをうまく運用すると、もしかしたら失敗事例共有のブレークスルーとなるのかもしれません。清濁併せ呑んだ情報の共有で問題点・課題点の共有ができれば、それに共感した人がアクションを起こし、情報共有に留まらないコミュニティの活性化につながるのではないかという期待が持てます。


これを実現するためには、"自分の失敗をさらけ出せる場作り"が社内Blog/SNS運用に欠かせません。やっぱりBlog/SNSは導入しただけではだめで、運用がキーですねぇ。