コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

アクセスユーザー数の捉え方

日頃サーバー運用する上で、アクセスユーザー数の推移を記録して将来計画や障害対応に役立てたり、キャパシティ・プランニングに使ったりしますが、アクセスユーザー数としてどの数字を使うかというと、統計レポート上に記録される"現在のユーザー数"を使う事が多いように思われます。この数字は、Server.Users という統計値を表示しているのですが、この数字というのはサーバーに張られているセッションの数を示します。しかし、セッションの数イコールアクティブユーザーの数というわけではありません。例えば、一度DBを開いただけで何もしない場合、セッションは張られていますが、ユーザーは何もしていないのでアクティブではありません。そういったセッションはノーツクライアントを落とすか、セッションタイムアウト(デフォルトで4時間!)になるなどしないと消えません。こんな数字であるServer.Usersを使用してサーバー統合後の集約サーバーのキャパプラなんかをすると、オーバースペックなサーバーになってしまいます。


僕は今まで、アクティブなユーザー数にある程度近い値を出すために、log.nsfのセッション文書を分析してたりしました。しかし、Lotus Developer Domainに、"Sizing your IBM Lotus Domino mail servers"という記事があり、ユーザー数把握には server.users.active15 という統計値を使いなさいとあるのを見つけました。どうやらこの値は、15分以内にNRPCトランザクションを発生させたセッションの数をカウントしているようです。そういう事ならば、この数字をアクティブユーザー数として取り扱ってよさそうです。


なんだか server.users.active15 は、最近出来た統計値というわけではなく、ずいぶん前からあるようです。一体、今までの苦労は何だったんだ。。。僕が気づかなかったのは、この統計値はevents4.nsfにも無いし、statrep.nsfのフォーム上にも無いし、当然マニュアル上にも無かったから目に付かなかったのが理由です。普段、サーバー運用を行っていて、show stat コマンドを打っていれば気づいていたかもしれません。server.users.active15 は、statrep.nsfのフォーム上にはありませんが、文書にはフィールドとしてちゃんと入っています。ビューやフォームを改造すれば、数字が見られますので、Excelに落として分析してみることも簡単にできるでしょう。