コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

プロが集まって何が生まれるか?

うちの社内BLOG/SNSは、7月末時点で、私が考えていた招待対象のメンバーを全て招待完了しました。これからが本当の本番フェーズになります。開発、セールス、コンサル、デリバリー、サポート等の各部門からNotes/Dominoに関するコアな技術を持った約200名のエンジニアが集まっています。この場のポテンシャルというのは相当高いものがあると思うのですが、単なる情報共有にとどまらない、何か新しいものを生み出していくにはどうしたらよいか、私自身、まだよく分かっていません。このコミュニティは、新たな価値の創造というのが1つの目的となっているので、是非、どうにかしたいのです。


そう思っているところに、"集合天才(Collective Genius)"という記事がRSSリーダーに飛び込んできました。


やはりこういう事は他でもいろいろ考えられているんですねぇ。しかし業務としてチームワークを発揮して大きな成果を生むというのは分かるのですが、いわゆる実践コミュニティとしてアウトプットを出していく方法論が難しいところです。このコミュニティでは、ちゃんとしたアウトプットを作成するのは目指していなく、アウトプットの種を発見し共有するところまでを目的としています。その後で、業務としてその種を育てていくという流れです。いくつかそういった成果が出てきていますが、まだまだです。クラウドソーシングだなんてとんでもない。


1つのやりかたとしてなんとなく思っているのが、”問いを提示する” という方法です。アウトプットの裏には必ずそれが生まれたベースとなる問題点・課題点・疑問点があります。それらをまとめて ”問い” とここでは呼びますが、プロフェッショナルは、解決すべき問いを目の前にすると、それをなんとかしたいというマインドになります。良い問いを提示することにより、みんなの脳が動き出し、議論が始まり、結論が導きだされるというわけです。


しかし、問いを示すということは、極端に言えば自分は無知であり考え無しなので〜す、と言っているようなもので、なかなか問いは出てきません。「文句をいうだけじゃなく解決策を出せ」ともよくいいますからね。特に自分がプロである自覚があればあるほどそうなります。本当は、問いを掘り下げていって良い問いを見つけ出す方が難しく、価値があると思うんですけどねぇ。フェルマーの定理を解いた人よりも、考えたフェルマー自身のほうが偉いという事です(このアナロジー、あってるか?)。まぁ少しずつ成果は出てきているので、いろいろな人の意見を聞き、試行錯誤していこうと思います。