コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

イノベーションはリアルタイムコラボレーションから生まれる? 〜 爆笑学問を見て

ハードディスクレコーダーに残っている、NHKの「爆笑学問 爆笑問題のニッポンの教養」の2008年3月25日分を見た。京大に爆笑問題の2人が乗り込み、そこにいる教授や学生達と、独創力について議論を交わす。おもしろかったなぁ。この日はスペシャルで90分だったけど、あっという間だった。番組の最後で、火山学の鎌田 浩毅(かまた ひろき)教授が以下のコメントを残す。

結局ね、世の中の事、色んな事、全部ね、作られているわけね。そうじゃなくて、唯一やっぱり、独創力が発揮できるのは、台本がなくて、ここに集まった人、この時間、この場所で、ぱっと消えてしまうんですよ、っていうライブ感ね。で結局、生きた時間って、僕、言うんだけど、この生きた時間を共有できるというのが、結局、独創力の源だと思うんですよ。それがね、そのえっと、京大、三校目だっけ? もっといろんな大学でやって欲しいし、そういうユニークな、その、その時間、その場所でなきゃ起きないような、もうとんでもないことをね、どんどん引き出して欲しいと思いますね。それがまさに独創性だと思うんですよね。

太田光と教授、学生の丁々発止のやり取りを見て、確かに僕もそう感じた。これって、Jazz演っている時もそうだよなぁ。練習していても出なかったような、かっこいいフレーズが、セッションすると出てくるっていうような。でも、後から録音を聞くとそうでもなかったり。その時間その場でしか生まれず、感じることの出来ないものが、あるんだな。


独創力と番組では言っていたが、ビジネスの場にもってくると、それはイノベーションと言い換えられるだろう。イノベーションの芽はリアルタイムコラボレーションから生まれるのかも。一番いいのは、みんな集まって、わいわいがやがやするのがいいのだろうけど、実際は時間的、地理的、場所的な制限があり、物理的に難しい。そこをITでなんとか突破できないものだろうか。IMやTwitterなんかが近いけど、物理的制限を超えて、もっとライブ感のある場を作れないだろうか。鎌田教授の言う、「生きた時間」の共有が。