コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

企業内Twitter - IBMの場合

Twitterの勢いはとどまることを知らず、僕の周りでどんどんユーザーが増えてきている。最近、フォローのリクエストも毎日のように来るし、Twitterから使える情報を得ることも多いし、一緒に働いている仲間とのコミュニケーションツールにもなっているし、時には業務連絡に使ってしまうこともあったりする。


そうなると、企業内でもTwitterのようなマイクロブログを使いたいということは当然でてくる。やっぱり公の場ではつぶやけないことは当然あるし、つぶやきからいろいろ議論に発展することもあるし、そういった議論の展開をインターネットの公の場でやるわけにはいかない。


ということで、IBMの場合。
以下の画面がIBM内で使われている Lotus Connections 2.5 のマイクロブロギング機能だ。



Twitterとの違いは、文字数に制限がない、返答の階層構造がある、というところで、基本的には同じだ。フォローの概念もあるし。ただ、Lotus Connections の1つの機能なので、他のいろいろな機能との連携が図られているところが違うし、企業内で仕事で使う場合のアドバンテージになってくる。写真をクリックすれば、その人のプロフィールが見られるのはもちろん、その人のブログ、ソーシャルブックマーク、Wiki、アクティビティ(グループでのToDo管理みたいなもの)にダイレクトにつながるので、マイクロブログでのやりとりのあとに、すぐ業務の次のアクションにつなげやすい。


社内ブログはナレッジマネジメントのコンテキストで語られることが多く、社員の暗黙知を形式知化するのだと意気込む。しかし、ブログはある程度まとまった内容を書かなければならないという雰囲気になってしまっており、一部の情報発信に意識の高い人たちのツールとなってしまっている。情報発信に積極的でない社員の知識の形式知化という目的には、もはやそぐわない。


しかし、マイクロブログは短い文でいいので、参加するユーザーの数がまったく違う。社内ブログが目指した形式知化は、マイクロブログが担うのではないかと思う。


Lotus Connectionsが説明される時、マイクロブログ機能はおまけ的に言われることが多いけれど、Lotus Connectionsを導入した場合、一番ユーザーに使われる機能であり、一番効果的な機能かもしれない。もっと宣伝してもいいのではないかと思う。