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コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

メイキングオブ Lotus Knows EXPO 2010 ノーツセッション 〜 導入編

プレゼン

先日、IBMは Lotus Knows EXPO 2010 を東京、大阪で開催し、パートナー樣を中心としてLotusが提供するソリューションの広がりを見せた。その中で、僕も1つセッションを持って、「Lotus Notes/Domino最新技術情報 〜 今、ここにある未来 〜」と題して講演させていただいた。そうしたら、意外な程の反響があり、僕自身驚いた。内容ではなく、プレゼン方法に対しての反響なのだ。お客様からは沢山のポジティブなご意見をいただき、回りのIBM社員からも「ジョブスみたいだったね」という沢山の言葉をもらった。確かに今回は今までとプレゼンのやり方を変えた。そしてそれが良い方に結果が出た。これから技術者としてプレゼンする人たちへ何か1つでも役に立つことがあればと思い、僕が今回何を考え、どう準備し、どうやって実施したのかをここに共有したい。


■なぜやり方を変えたか
なぜ今回やり方を変えたか。いきなり今回ガラリと変えたわけではない。ある考えがあり、過去のいくつかのLotus Technical Update Workshopセッションでそれを少しづつ試してきた。それが、「プレゼンテーションzen」だ。全世界でベストセラーになっているGarr Reynolds氏の著書。これに感銘を受けた。今、世の中のプレゼンテーションはこの本のおかげかスティーブ・ジョブスのせいか、急激にシンプルになり分かりやすくなっている。そのうち、プレゼンテーションzenでなければ受け入れられない、そんな状況になるんじゃないかとさえ思えてくる。技術者に限らず、お勧めの一冊だ。それに加えて、今回に向けて、「プレゼンテーションzenデザイン」、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン」も読んだ。両方とも、とても参考になることが書いてある。


そして今回は、「プレゼンテーションzen」をフル適用した。来ていただく多くの人の満足の為に、当イベントに膨大な準備作業とコストを費やしているマーケティングをはじめとした人達に報いる為に、そして自分自身の成長のために。


■プレゼン実施のチェックポイント
上記3つの書籍や、日頃見ているTED.comなどから、僕はプレゼンのポイントは以下の3つではないかと思い至っている。これらを念頭に、ストーリー作成、チャート作成、プレゼン実施を行った。

  1. 考えさせない
  2. 驚きを提供する
  3. 楽しんでもらう

因みに、TED.comは世界有数の各領域の識者が行った興味深いプレゼンを無料で公開しているサイトだ。プレゼンの巧者はジョブスだけではない。世の中にはジョブスを超えるもっと凄い人達がいるのがわかる。また、技術者が英語を勉強するのにとても良い題材だ。ボランティアで日本語訳がついているセッションが沢山あるし、iPhoneに落として見られるし、なにより内容が良すぎる。これをタダで見ていいの?って感じだ。TOEICで言ったら、600点以上持っている人であれば、なんとか食らいついていけるとおもう。


■考えさせない
理解しやすい、それも圧倒的に。聞いている人が頭を使わなくてもすんなり内容が入ってくる構成、チャートにするということ。このために、プレゼンテーションzenのやり方がとても有効だ。僕は、満足度向上の最低条件は、「理解できた!」と思ってもらうところだと思っている。勿論、内容も重要だ。しかし、いくら内容が良くても伝わらなければ終わりだ。内容が無いよう、だ。そしてこの点は比較的実施しやすい。プレゼンテーションzenに忠実に沿って準備、実施すれば達成できる。才能ではなく、技術の問題なので、誰でも習得可能だ。


■驚きを提供する
自分の知らなかった事実や物事の側面を見せられると、「そうだったのか!」ということになる。一種の驚き、これは満足度につながる。驚き、これの最も良い例は、ジョブスによるiPhone発表プレゼンだろう。3つの革新的な製品を発表すると言っておきながら、実はそれが1つの製品で実現するというやり方。これには、まず驚いてもらう事実が必要だ。これで結構ハードルが高くなる。しかし、iPhone程ではないにしても、小さな驚きはよく見ればどこかにあると思う。関係者だとそれが見えにくいので、他人の視点が必要だ。見つけたら、それを増幅するようなストーリー、演出を組む。iPhone発表のような。


■楽しんでもらう
プレゼンを飽きさせないというのもあるのだけれど、TED.comを見ていると、伝えたい真面目なことを際立たせる為に、ジョークや面白トークを入れているように思う。ユーモアと真面目、この対比が感情を揺さぶり、本来伝えたい内容を浮き立たせる。リラックスさせて、話を受け入れやすくして、理解度アップにつながるという効果もあるだろう。しかしこれは難しい。生来のキャラクターに依存するところが大きいからだ。アドリブだなんてことになると、もうお手上げ。それでも諦めてはいけない。少しでも観客の気持ちをフッと抜くような仕掛けを準備したい。



さて、まだまだ伝えたいことがあるが、長くなる。後日、ストーリー作成編、チャート作成編、プレゼン実施編に分けて書き残して行きたいと思う。


プレゼンテーションzen

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プレゼンテーションzenデザイン

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スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則

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