読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

「自分のアタマで考えよう」を共有しよう

Social

Chikirinの日記というブログをご存知だろうか。ちきりんさんという謎のブロガーが独自の視点で社会を切ってみせる、超人気ブログだ。僕は前からこのブログのファンで、毎回、新着エントリをとても楽しみに待っている。


そのちきりんさんの2冊目の著書「自分のアタマで考えよう」が発売されている。


ちきりんさんは、知識・情報と思考を明確に区別しなければならないことを提示している。考えてるつもりでも実は情報を集めているだけ、自分の意見を言っているようだけど実は誰かの受け売り、だなんてことは多い。そして、「1.情報収集 → 2.分析 → 3.思考 → 4.結論」というようにプロセスを分け、その中でも分析と思考の方法について、非常にわかりやすく説明されている。


確かに、ちきりんさんのブログはこのプロセスをちゃんと通った跡があり、毎回、独自の結論を引き出している。


一方、世の中のブログは、「1.情報収集 → 2.エントリ作成」というのが大半だ。中でも、企業個人ブログは、単なる新製品・新機能のお知らせ、イベントのお知らせ、であることが多い。個人の考え・視点はまったく入っておらず、こうなると、もう個人ブログである必要はない。まぁ、人のことは言えないけれど・・・。


企業内でも、「1.情報収集 → 2.レポート」であったり、「1.情報収集 → 2.分析 → 3.レポート」だったりするケースは多く、思考までいたらない。まるで、思考することを恐れて避けているかのようだ。


さて、"データはトコトン追い詰めよう"の章の最後の記述が興味深い。

 また、専門家の分析と自分の考えたことが異なっていても「自分の考えは間違っていた。考えるのは無駄だった」などと思う必要はありません。ひとつの事実から複数の人が複数のことをかんがえることこそ、重要なのです。誰が考えても同じ考えしかでてこないなら、もっとも優秀な人が1人だけ考えればいいということになってしまいます。
 そうではなく、各自がそれぞれに考え、出てきた自分の考えをみんなで共有し、「なぜ自分は(そして他の人は)そう考えたのか?」という思考の結果と、それに至る思考の道筋を共有することに意義があるのです。
 そのプロセスを通して、自分とは異なる思考方法を学ぶことで、ひとりひとりが考える力を伸ばすことが可能になるのです。


先が見えない不確実な時代の中、企業が生き抜くには、この考えが必要なんだと思う。社員一人一人が考えて、その考えた結果を共有し、様々なアプローチで問題解決に立ち向かう。だからこそ、社員の多様性が必要になる。


また、昨今、ビジネスアナリティクスだとかビッグデータだとか言われているが、それらは、「1.情報収集 → 2.分析」までの話だ。そこから先は機械はやってくれない。人間の仕事だ。分析結果を思考して結果を共有することを合わせて考えなければならない。


しかし、この個人的な行為である思考を社内で共有する仕組みが、現在、あるだろうか?今、ほとんどの企業では無いだろう。


特に日本の企業では、組織で責任を持って仕事をするという意識が強いので、個人の思考過程が表に表れることはなく、最終成果物のみしか見ることができない。最終成果物は、結局、誰かが思考して考えた筈だが、その思考過程は隠蔽され、結果だけが表に出てくる。


もうそろそろ、個人の思考を共有しなければならないところに来ている。
それには、個人のナレッジを引き出して流通させる、ソーシャルウェアが効果的だ。
・・・・・と、結局、このブログエントリも、自社の製品紹介になってしまうのであった。



そんじゃーね! (・・・すいません、やってみたかっただけ)


<関連エントリ>
ナレッジマネジメントの壁を乗り越えるソーシャル


[読書マインドマップ]



自分のアタマで考えよう

自分のアタマで考えよう