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コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

Lotusphere 2012 〜 3日目

Lotus

3日目です。Lotusphere自体は、クロージングイベントが行われる4日目までありますが、日本から来たIBM社員は全員別のミーティングに参加しなければならないので、今日が事実上、僕が参加できる最後になります。今日のメインは、いよいよ、Notes NextとiNotes Nextの個別セッションです。


■Notes Next

まずはこのセッション。いよいよNotes Social Editionの詳細の姿が分かるかと思うと期待が高まります。会場は比較的小さなところだったせいもありますが、満員でした。スピーカーの方は、Connections Mailも担当されているようです。メールつながりということでしょうか。ここでも、IBM Project Vulcanに言及しており、もうVulcanの思想は製品に実装されてくるから、Vulcanとは言わなくなると言っていました。









Notes Nextに行く前に、8.5.3の機能拡張の話がありました。まぁ僕はほとんど知っているわけですが、いくつか知らなかったものがありました。そのうちの1つがこれで、宛先選択などの時に、タイプアヘッド、つまり、名前の数文字を入れただけで候補を自動的に出してくれる機能の話です。このオプションをセットすると、名前の後ろに部門名を入れたり、役職を入れたりすることができるというものです。宛先間違いがより少なくなるでしょうね。DJX環境だとどうなるかテストしてみたいところです。






最初は、Social Editionの考え方から。ポイントは、OpenSocialコンテナを実装したところでしょう。OpenSocialコンテナの中で、Activity Stream、Embedded Experience、ソーシャルメールが動くようになります。技術的にちゃんと理解するために、OpenSocialについては勉強しておかなければなりませんね。


後半でデモがあったのですが、Embedded Experienceが中心で、Activity Streamのデモはありませんでした。デモにはConnections V4が必要なはずですので、多分、準備しきれなかったのでしょう。デモのほとんどはEmbedded Experienceでした。







Embedded Experienceは、なんと、ノーツウィジェットとして実装されていました。ノーツが実装している今のウィジェットの仕組みは、ノーツ独自のところがありますが、今後はOpenSocialで実装されるとのことです。Embeded Experienceとは、Notesのなかに別のアプリが埋め込まれて表示され、別のアプリやブラウザ画面を立ち上げなくても、そこから操作ができるというものです。ノーツの世界の中だけであれば、埋め込みフォームで実現されていたものですね。それがWebオープンになるということです。その別のアプリ単位でウィジェットを作成して取り込んでおくらしいです。まぁよく考えれば、そこでコードが動くわけですから、認められたプログラムだけを動かすようにしなければなりません。管理者側でウィジェットを作成しておいて、クライアントに自動配布するということが必要になってくるということですね。早く試してみたいところです。







これは、配送会社のUPSの荷物トラッキングシステムとの連携例ですね。UPSからのメールをみるとこんな画面がすぐに見られて、地図を操作できるということをデモしていました。他に、Lombardiからの出張申請承認画面との連携や、アンケートシステムとの連携などがデモされていました。どのデモをする時も、ウィジェットカタログから該当のウィジェットをドラッグ&ドロップでクライアント側に持ってきていました。








Social Editionの小ネタも披露していました。この画面の左上を見ると、メールやカレンダーのタブがアイコン化されているのがわかります。Firefoxのピン留め機能みたいなものがノーツでも使えるということのようです。僕もFirefoxのピン留めは使っていますが、あれは画面が有効活用できて気に入っています。










これはメール受信ボックスで、メールを、"今日"、"昨日"、"一週間"、"それ以降"みたいなかたちでカテゴライズして表示できるというものです。僕自身は使わないだろうなぁと思うけど、この機能が欲しいお客様が沢山いらっしゃったということなのでしょうね。











これはビューからのクイック検索で、列が指定できるようになったというものです。件名でさくっと検索したいときに便利そうです。













オープニングジェネラルセッションで歓声の湧いていたブラウザのノーツプラグインについても説明がありました。ここでは、"Notes Application Player"と言っていますね。これが正式な機能名になるのでしょうか。WindowsかつFirefoxのみとのことです。メールが動かないとありますが、iNotesがあるから、まぁこれはいいんじゃないでしょうか。多分、Java Viewには対応してないからなんだと思います。しかしこの機能は、Web化を考えられているお客様には本当にインパクトのある話ですね。既存資産のWeb化コストは、XPagesでやるといってもそれなりにかかるでしょう。そのコストがNotes Application Playerで削減できるなら、Web化の勢いがさらに強くなるでしょうね。





Social Edition以降の話も少しありました。なんと分析機能が実装されるようです。現在、Swift Fileというメール自動フォルダー振り分け機能がアドオンで利用できますが、それを引き合いに出して説明していました。どんな機能が実装されるようになるか楽しみです。










■Connections API

次はこのセッションです。IBMのSocial Business戦略の1つに、"Social Everywhere"というのがありますが、それを実装するベースとなるのが、各製品機能にアクセスできるREST APIです。このセッションでは、ConnectionsのREST APIをつかったNotesのプラグイン開発をモチーフに細かくコードを出しながら説明していました。







そのノーツプラグインがこれです。メールを選択すると、宛先に入っている人の情報をサイドバーに表示できるというものです。表示できるだけでなく、その人がConnections上にもっているファイルやつながっている人などの情報にダイレクトにアクセスできます。IBM社内では、実はこれと同じようなプラグインを使っており、かなり便利です。Connectionsでなくても、自社の社員ディレクトリに合わせて作ることができるので、ノーツプラグインの活用としては最もポピュラーなケースになりそうです。






さらに、今後出てくるConnectionsのWindows Explorer用プラグインの話も出ていました。僕は、このベータ版を自分のPCにインストールしていますが、便利です。特に、これからConnectionsを導入する企業においては、ファイル登録を活性化させるのに大変活躍してくれると思います。ブラウザーからファイルをアップロードするのって、結構、手間になりますよね。それが、Windows Explorerでできるのであれば、活用が進むと思います。






■iNotes Next

僕が出席するLotusphere最後のセッションがiNotesです。スピーカーは、日本にも来てくれたことのあるiNotesのアーキテクトであるVinod Seraphinです。Vinodのセッションはいつもつっこんだところまでデモで説明するので、良いです。


iNotesもNotes Social Editionと同じことができます。Embedded Experience対応になるということです。また、Connections Mailの実装は、Vinod達がやっているみたいですが、それは、Dojo1.7ベースで実装されます。iNotes全体がDojo1.7が活用されたものになるみたいです。


ConnectionsのFiles機能とも連携するようになります。NotesプラグインでできているようなことがiNotesでもできるようになります。ソーシャルファイル共有との統合といったところでしょうか。


タブレット対応も進みます。現在のiNotesは、iPadで見ると、ウルトラライトモードで出てくるので、大画面を生かせていません。それがちゃんとタブレットの画面を活かした画面になります。




この画面を見ると、カレンダー画面がさらにきれいになりますね。ウィジェットがサイドバーに配置されているのもわかります。ウィジェットはEmbedded Experienceに必要な機能になるので、ちゃんとNotesと同じように実装されるのでしょう。会議招集の空き時間の調整もNotesと同じようにできるようになります。iNotesでも、みんなの空き時間をこんな形で、マウスでドラッグしながらセットすることができます。Dojo 1.7を活用して作っているらしいです。






ここまでで、はてなで一日に可能な量を超えて画像を貼りつけたようで、此処から先は画像なしです。すみません。



ConnectionsのFiles機能との統合もデモしていました。もらった添付ファイル付メールで、その添付ファイルをConnectionsにダイレクトに保存することができるデモです。また、メールにConnections上からファイルを選んでリンク貼付けできます。貼付け後は、Notesでやっているのと同じイメージのリンク画像が貼りつけられます。



Embedded Experienceのデモも行われました。8.5.3からウィジェットカタログがXPages化されましたが、そこからドラッグアンドドロップで、iNotesのサイドバーのウィジェット部分に持ってきます。ウィジェットカタログのXPages化は、Embedded Experienceのために実装されたんですね。デモは、Notesのセッションの時とまったく同じく、出張申請、アンケート、UPSの3つと、YouTubeの画像埋め込みが披露されていました。



あとは、ソーシャルメールのデモと、Notes Applicatoin Playerのデモがありました。Notes Applicatoin Playerでは、開くときに、Notesと同じようにちゃんとNotes IDのパスワードが聞かれるダイアログが出ます。ロケーション文書の選択まで出ていたので、Notes IDや個人アドレス帳がどんな形で実装・必要になるのか、今後、見極めなければいけませんね。デモではディスカッションDB中の文書を出していましたが、タブ付表も含めてちゃんと表示できていました。



最後に、次バージョンで実現される以下の機能が、実は8.5.3でnotes.iniに、あるパラメータをセットすることで評価的に使用できることが紹介されていました。僕もテストしてみようと思います。

  • HTML5によるファイルのドラッグ&ドロップ貼付け
  • CSVによる個人アドレス帳へのデータ取り込み
  • iPad対応の画面
  • Webスライス(ブラウザーのブックマークバーからメールやカレンダーにアクセスする機能。Connections Mailみたいな感じ)

■その後
iNotesのセッションが終わったあとは、僕が所属するTiger Teamのミーティングです。日本から行くIBM社員は、なにがしらかのこういったグローバルチームのミーティングがセットされています。日頃、Connections上やメール、Sametimeでしかやりとりのないメンバーと顔を合わせて会話すると、一挙に距離感が縮まりますね。ソーシャルは、リアルとの併用が大事なんだと改めて感じました。





今回のLotusphereの内容は、日本で行われる春のイベントでフィードバックされる予定です。僕は、今のところ、Notes/Domino系のセッション講師を担当する予定です。まぁでも、内容はここで書いたものがほとんどになるでしょうから、このブログを読んでいただいた方は他のセッションに出られたほうがいいかも。当日は、デモや機能拡張の背景、この後判明すること、などを盛り込んで説明いたします。皆様、ぜひお越しください!