コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

ソーシャルウェアを積極的に活用するユーザーは1割

CIO Onlineの記事「社員にソーシャルメディア利用を浸透させる」の中に、"積極的に利用するユーザーがわずか1割にとどまるという結果は予想外だった"とある。しかし、これはどこに行っても同じ結果になるのではないかと思う。20-80の法則、パレートの法則のごとく、インターネット上でのSNS上のアクティブユーザー数も、そんなところだ。


だからといって、企業内にソーシャルウェアの導入は効果が薄いということになはならない。


アクティブユーザーは、有用な情報を提供し続けて、他のユーザーとコミュニケーションを取り続け、アクティブユーザーに情報が集まってくる。その情報を、リードオンリーユーザーに届け続ける。1割のアクティブユーザーが、9割のリードオンリーユーザーを引っ張っている。これだけで大きな効果だと思う。


よく、「ソーシャルは、おじさん達には無理だよ」というお話を聞く。それは、ブログを書いたりつぶやいたりすることが無理という話だ。それは仕方ないと思う。でもリードオンリーユーザーくらいになら、おじさんにもなれる。有用な情報が流れてくるのであれば、それを見たいと、良識ある社員なら思うのではないだろうか。


また、「ソーシャルは、うちの会社の文化には合わない」というのもよく聞く話だ。これは根深い話で、先に紹介したCIOの記事にあるように、チェンジマネージメントが必要な話であり、コンプライアンスの問題もからみ、一筋縄ではいかない。ただ、文化に合わないという意味が「うちの社員にはそんなことはできない」という意味であれば、話は変わってくる。1割位の優秀な社員や若者であれば、ソーシャルを使いこなすだろう。それが他のユーザーの役に立ってくる。


ソーシャルは、社員全員が積極的に使う必要はない。それでいいのだ。