コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

Lotusphere 2012 〜 ビジネスパートナーデー

本番前の今日は、ビジネスパートナーデーです。パートナー様向けのセッションで構成され、明日のジェネラルセッションで発表されるような内容を一部先出しして発表したりします。もちろん、そういった内容はブログやツイッターに書いてはいけません。書いたかどうかはビッグデータ分析で突き止めるとLotusの総責任者は言っていました。多分、ウソです。




まずはレジストレーション。今回のバッグはこれです。いつもの黄色のパーツがほとんどないですね。一体、これが何を暗示するのか…。何もないかもしれませんが。











そして朝ごはんを済ませ、この写真のドルフィンホテルを出て、となりのスワンホテルへ移動。フロリダだからといって暖かいというのは間違い。朝晩はもう冬の日本と同じ位の気温です。








本日最初のセッションは、"Why Develop to IBM Social Business Framework"です。スピーカーは、去年日本にも来たナイジェル・ベックです。今日はBP様向けのセッションなので、BP様に向けて、「ソーシャルを使ったソリューションをもっと作成してください!」というメッセージを伝えています。この時ベースとして使うアーキテクチャーが、"IBM Social Business Framework"です。これはシステムインフラからはじまって、導入効果までつづく階層構造のスタック図です。多分、明日のジェネラルセッション以降で詳細が公開されるのでしょう。でも、去年もFrameworkのことは言っていました。今年はさらに整理・洗練されて、分析がソフトウェアのコンポーネントとして入ってきたり、コンサルティングサービスが上位層に追加されていたりします。ソーシャルを導入するにあたっては、ソフトを導入するだけでなく、導入効果まで見通したフレームワークが必要というメッセージなのでしょう。ここは、IBMの統合力が持つ強みと言えると思います。そして、実際に構築されたパートナー様のソリューションが紹介されていました。Trilog社のプロジェクトマネジメントシステムにFacebookライクなインターフェースを始めとしたユーザーインターフェースを加えた例や、ConnectionsをはじめとしたLotus製品に動画などの強力なマルチメディア共有機能を追加するGenus Technologies社のソリューション、その他、沢山の例が出されていました。明日以降のBP様展示が楽しみです。日本ではまだまだConnectionsのソリューションというのは出てきていませんが、ソーシャルウェアを自社に合わせて拡張させるところに大きな市場があると言われているので、日本のパートナー様にも取り組んでいただきたい方向性です。




セッションの合間には、コーヒー、そしてこのLotusphereオリジナルペットボトルが振舞われます。毎年すごい本数の水が飲まれて、年によっては、クロージングで、何万本消費したなどと発表されますが、今年はどうでしょうか。僕はクロージングには出られそうもないので確認できません…。







次に僕が選んだセッションは、"Transforming into a Social Business Partner for Messaging & Collaboration Partners"です。要は、Notes/Dominoのパートナー様に、ソーシャルに取り組んでもらおうという意図のセッションです。このセッション、スピーカーはIBM社員ではなく、BP様自身です。RockTeam社のCEOであるCarlos Casas氏なのですが、ものすごく熱狂的にプレゼンします。まさにLotusphereといった感じです。メッセージは、「Notes/Dominoの回りにはソーシャルを適用できるところが沢山ある。だからソーシャルに取り組まなければならない。」というものです。あの熱意を見れば、思わず「ソーシャル、やってみようか」と思われるかもしれません。このCarlos氏、SametimeでダイレクトにIBM社員とつながっていて、Connections案件をどんどんとっているようです。




12:00からはLotusグッズを販売するお店がオープンします。"Lotusphere2012"と入っている商品は人気が高いのですぐ売り切れます。なので、オープンと同時に駆け込んで、おみやげ用の小物を沢山買い込んだのでした。






今日のメインイベントは、BP様向けのオープニングジェネラルセッションです。初日のジェネラルセッションでは大きな発表が沢山されますが、一部が公開されます。また、BP様の表彰も行われており、日本からはNotes/DominoのポータルソリューションであるPevoで有名な田中電機工業様が受賞されていました。おめでとうございます!









さて、今日最後のセッションとして選んだのは、"Build New or Enhance Existing IBM Lotus Notes/Domino Applications with Social Capabilities from IBM Connections"です。要は、ConnectionsのREST APIを使って、Notes/Dominoアプリケーションにソーシャル要素を加えられるよというもの。それはJavaで書いてもいいんだけど、XPages Social Enablerというやつを使えばもっと楽にコーディングできます。このセッションでも、NotesDominoのパートナー様にConnectionsに取り組んでいただこうという意図が強く現れていました。でも、スピーカーの方が出席者に、Notes/DominoもConnectionsも両方ともやっている人の手を挙げさせていましたが、半分位いたような感じでした。この波は、日本にも来るのでしょう。



このあと、グローバルのプリセールステクニカルチームの全体ミーティングに出席。今更ながら、巨大な組織の中で僕は働いているんだなぁと実感したのでした。





最後は、いつものWelcome Party。いつもどおり、寒いです。Lotusphereに行かれる方は、日本と同じ冬の服装が必要ですので、お気をつけを。終わりの方で、僕が所属しているTiger Teamというグローバルチームのメンバーが集まっていそうなところに行って、お話して帰って来ました。








明日はいよいよ初日。オープニングジェネラルセッションで大きな発表があるはずです。その他のセッションも盛りだくさん。時差ボケと英語はきついけど、なんとかブログは書き続けられるようがんばります!

Lotusphere2012 〜 到着


今年もLotusphereに来ました!
例によって、乗り換えでトラブル発生。ダラス空港で入国審査の渋滞に巻き込まれ、オーランド行きの便に間に合わない。。。なんとかお客様をはじめ、みんな乗り込むまで飛行機を待ってもらい飛んだはいいけど、オーランド空港では荷物が届かない人が。そんなこんな有りましたが、全員無事にLotusphere会場であるドルフィン&スワンホテルに行くバスに乗れたのでした。







ドルフィンホテルの中は、明日からは始まるLotusphereのために、当然ながら準備が整っているのでした。




















受付の準備も出来ているようです。明日は7:00から受付です。














展示コーナーへ下っていくエスカレータ前の飾り付けもOK。
















平IBM社員は、ドルフィン&スワンのような高級なところではなく、別のところです。到着したのは0:00過ぎでした。














いよいよ明日から始まります。
去年は、体力が続かず一日目だけしかブログを書けなかったけど、今年はなんとか毎日書こうと思います。ただ、去年以上にやることがあるので、充実した内容にはなりそうもありませんが。。。ま、そこは継続こそが大事ということで。


ではまた。

震災復興支援用にLotusLiveとSkypeを活用する

ITベンダー各社は、震災復興支援として、無料のサービスを続々提供開始している。そんな中、IBM Lotusも3月14日(月)にいち早くLotusLiveの無償提供を発表した。


LotusLiveを使えば、写真や動画など、メールで送るにはサイズの大きいファイルを簡単に共有できる。震災復興チームのメンバー間で情報やタスクを共有する仕組みを1分で立ち上げられる。オンライン会議をすぐに立ち上げ、遠隔地にいるメンバー同士で同じ資料を見ながらミーティングができる。そして、それらの機能と連携するWebメールが使用できる。


一方、Skype社も震災用のサービスを発表している。そして、SkypeとLotusLiveの2つは連携できるのだ。例えば、LotusLive上にアップロードされたファイルを皆で見ながらWeb会議したい場合、LotusLiveの画面上から簡単な操作でファイルをWeb会議上で共有し、メンバ−にSkypeで発信してグループ通話を開始できる。その操作イメージの動画が出ているので見ていただきたい。ナレーションは英語だが、画面を見ているだけで大体お分かり頂けると思う。


まだまだ余震が続く中、自宅待機などで通常の仕事が出来ない人達は大勢いるのではないだろうか。そんな環境を少しでもこの2つの無償サービス提供で緩和できたらと思う。是非、ご利用いただきたい。

Lotusphere 2011 - 到着&初日

Lotusphereに来ている。2年ぶりだ。今年のテーマは、"Get Social, Do Business"。ソーシャルにかなり焦点が当たっている。セッションが多いので、僕は、Notes/Domino系とLotusLive系のセッションを見て回るように担当分けされている。次期メジャーバージョンのNotes/Domino、LotusLiveがどのようになるか、楽しみだ。このブログでも、その様子をできるだけ書き記していきたいと思う。


■到着


Lotusphereの開催されるフロリダ州オーランドは、日本からの直行便がない。乗り換えが必要なのだが、時間が余り無いため、よくトラブルが起きる。しかし、今回は何の問題もなく乗り継ぎできた。僕は飛行機でトラブった事がほとんどないのだが、僕のおかげではあるまい。綿密な準備をしてくれたスタッフの皆様の努力によるものだろう。乗り継ぎのアトランタ空港では、少しふらふらする余裕もあり、Blackberryのお店が目立っていたので入ってみた。BlackBerryというと、QWERTYキーボードだが、最近ではタッチ式のやつもあるらしい。ところが、さすがBlackBerry。iPhoneのような感じではなく、画面にクリック感があるのだ。アイコンをタップするのではなく、指で押すという感じで"クッ"と指先に感触が残る。なかなか新鮮な感覚だった。




さて、ついたらLotusphereへレジストレーションだ。窓口に並び、名前を伝えて、パスポートとバッグを受け取る。今年のバッグはこんな感じだ。今回はちょっとトラブルがあり、受け取りに手間取った。この時点でもう18時過ぎくらいだったろうか。




今回は、ほとんど自由時間はなく、初日の夜のみしか余裕がなかったので、ホテルに荷物を置いて、ダウンタウンディズニーにおみやげと食事をしに出かけた。帰ってきたら0時を回っていた。ホテルに帰って来て、ちょっと横になったらそのまま寝てしまった。しかし、4時くらいに不吉な予感が襲ってきてバッと起きた。なんだかんだ言っても、緊張しているようである。寝坊せずにすんだ。しかし、まともに寝ていないので、翌日のセッションでは睡魔との戦いになるのであった。



■初日

Lotusphereの朝は早い。まだこんな暗い時間からシャトルバスに乗って会場であるドルフィン&スワンホテルに向かう。









Lotusphereでは、毎年、Lotusグッズが販売されており、これが非常に人気になっている。Lotusロゴが入った商品は飛ぶように売れる。IBMロゴが入ったやつはそうでもない・・・。僕も部のみんなのおみやげ確保で、10時のオープンの列にならんで、小物をゲットした。






技術本も沢山売っている。人気だったのは、「Mastering XPages」。XPagesの人気はさすがだ。








さて、日も高くなり、ドルフィンホテルの雄々しい姿がくっきりと浮かび上がってくる。写真で見ると快晴で、天気予報でも20度を越すと言っていたのだが、体感温度がなぜか低い。外人は当然のように半袖であるが、日本人には厳しいだろう。Lotusphereに今後来る方は、温かく調整のしやすい服装がお勧め。






いくつかセッションに出たが、Jump Startということで既知のものが多かったり、時差ぼけ&睡眠不足で消化不良。。。そんな中で、LotusLiveの競合他社比較セッションがあった。Lotus、IBMの強みは、"統合"だ。コラボレーションに必要な機能が統合されているからこそ、ツール本来の力をエンドユーザーが活用できる。コラボレーション製品はコモディティ化されていると言われる。確かに個々の機能を取り上げて比較すれば大差ないかもしれない。しかし、個々のそれぞれの機能が分断されていたら、折角導入しても、エンドユーザーに使われないシステムとなるだろう。個々のツールが統合されていて、エンドユーザーは知らないうちにソーシャルやリアルタイムコラボレーションを使っているというように持って行けるのが、IBMソリューションなのだ。LotusLiveは、その要件を当然クリアしている。




セッションの合間には、スターバックスのコーヒーや、Lotusphereロゴ入りミネラルウォーターが配られる。これが今年のデザイン。GBSというパートナーさんのロゴが入っているが、"Taking Lotus to the cloud" とメッセージが入っており、興味深い。明日以降、GBSのショーケースに行って、内容を確認してこよう。









初日の最後は、ドルフィンホテルとスワンホテルの間に横たわる白砂のビーチでWelcome Partyが開かれる。大道芸人やバンドや仮装などがいろいろ行われて賑やかだ。明日はいよいよオープニングジェネラルセッションが行われる。ちゃんと寝て体力万全で望みたい。が、もうすでに夜中の1時前。。。まぁ4時間半寝られればいいか。


#LS11

IBM Project Vulcan とは

このブログで度々"IBM Project Vulcan"について言及しているが、そもそもVulcanって何なのか、以下にまとめてみた。ここに書いたことは、日頃、僕がお客様に説明している内容だ。尚、Vulcanについては、Vulcanに最も詳しい同僚の森谷さんのブログエントリ "Lotusphere 2010 : Project Vulcanについて"で書かれているので、合わせて見ていただきたい。Lotusphere 2011後は、いろんな内容が出てくると思うが、IBM Project Vulcan と照らし合わせて見て頂けると、IBM の意図が良くわかると思うので、是非、注目していただきたい。


■IBM Project Vulcanとは
これは、今後のLotus製品の機能拡張に対するIBMのビジョンを示したものだ。


今までお客様から、「ノーツは今後どうなっていくのか?」、「ノーツはなくなっちゃうの?」、というようなご質問を頂くことが多かった。それらに対して個別にお答えしてきたのだが、IBMとして広く明言してはこなかった。それが、Lotus製品全体の将来に対するお客様の不安につながっていた。


そこで、2010年のLotusphereで、最高責任者の Allistair Rennie の口から、「今後の10年を見据えて、こう考えて開発していきます」と宣言したのが、"IBM Project Vulcan" だ。


"IBM Project Vulcan"と言うと、開発前製品のコードネームのように思われるかもしれないが、そうではない。上に述べたように、開発ビジョンだ。インターネット上では、"Vulcanの考え方が製品として実現されたらこういう感じになりますよ"というモックアップの画面や動画が出回っているのだが、それはパッと見、TwitterやFacebookのような画面に見えるので、「IBMは企業内Twitterを今後作る」と誤解されているケースもある。企業内Twitterなら、もうとっくにリリースしている。


■4つのビジョン
IBM Project Vulcanは、4つの切り口で説明される。以下、それぞれ述べていきたい。


Continuity (継続)
今後の新たな機能は、既存の製品の延長線上に提供されていく。基本的には、まったく新しい製品がでてくるということではなく、機能拡張によって実装されていくということだ。お客様に、新たな製品を導入していただくのではなく、今お使いのLotus製品をバージョンアップしていくことで、自然と革新的な機能を使っていただけるようになることを目指している。


また、機能拡張の際には、既存アプリケーション資産(プログラム、データ)の互換性を最大限に考慮しながら拡張する。世の中には、スクラップ&ビルドの文化をもった有名ソフトウェア会社もあるが、そういう会社とは明確に一線を引いている。ノーツは、15年前のR3のアプリが、Eclipseベースに大きくアーキテクチャーを変えた8.5の上でも動く。また、IBMという会社は、未だに一部のお客様でOS/2のサポートを続けているような会社だ。これらを見ていただければ、"Continuity" の信ぴょう性を感じていただけるだろうか。


資産は、アプリケーションだけではない。開発スキルもそうだ。@関数やLotusScriptといったものは、将来バージョンでも使えるように考えられている。


Convergence (統合)
世の中には、様々なコラボレーションソリューションがある。Lotus製品もまた、リアルタイムコラボレーションのLotus Sametime、企業SNSのLotus Connectionsなど、10種類以上の製品を提供している。メールだけでコラボレーションする時代は既に終わっており、メール以外のこういったツールを使ってより効率的に快適にビジネスを進めていくというのが今後の方向性だ。


ただ、沢山のツールをエンドユーザーに使い分けていただくというのは、現実的には厳しい。


そこでIBMが考えているのは、いろんなツールを統合(Convergence)して提供するという方向性だ。統合といっても、1つの画面にフレームを切って表示するというレベルのものではない。もっと粒度が細かく、個々の機能が1つのUIに埋めこまれていて、ユーザーは自然とリアルタイムコラボレーションや SNS の機能でコラボレーションできるという世界だ。


Convergenceは、UIの話だけではない。クラウドとオンプレミスの統合であったり、デスクトップ、ブラウザ、モバイルのユーザーエクスペリエンスの統合も考えられている。


Innovation (革新)
Continuity と Convergence だけでは、10年後もあまり変わらないような印象を受けるかもしれないが、そうではない。今までにない革新的な機能を実装することも含まれている。今のところ見えているのは、Social Network Analytics の活用だ。実際、Lotus Connections 3.0では、すでに Vulcan の目指すところが実装されはじめている。IBM Center for Social Software のサイトを見ると、IBMが次に実装しようとしているソーシャル機能が垣間見える。このセンターは、お客様や大学教授、学生と共に、企業に生かせるソーシャルソフトウェアの研究を行っているIBM研究所の1つだ。


またInnovationには、Business Analytics との連携も含まれてくるのかもしれない。


New Opportunities (機会)
New Opportunitiesは、「製品のAPIをどんどん公開していきます」という宣言だ。このAPIを使って、お客様やパートナー様に独自ソリューションを開発してもらって、Lotus製品の回りにエコシステムを作ろうということである。Convergence で謳っている統合の実装としての意味もあるのだろう。




Lotusphere 2011 のセッションアジェンダを見ると、IBM Project Vulcan の考え方に沿ったより具体的な製品の姿やAPIなどが話されるようだ。僕は残念ながら現地には行かず、日本でお留守番だ。日本のお客様・パートナー様へのフィードバックは、東京3/2(水)、大阪3/8(火)で実施する Lotusphere Comes To You 2011 で行われるだろう。是非、会場に足を運んでいただけたらと思う。


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毎年開催しているLotusの最大イベント"Lotusphere"、今年も1月30日から米国フロリダ州のディズニーランドで開催される。今年のテーマは、"Get Social. Do Business."。ソーシャルに焦点がかなり当たっているようだ。Lotusの企業内SNSソリューションであるLotus Connections 3.0も出荷開始となったし、Lotus Notes/Dominoも、次期バージョンはかなりソーシャルな方向性を示してくることだろう。


まぁそれは置いて、僕が注目しているのは以下の3つだ。


IBM Project Vulcanの具現化
去年のLotusphereで発表になった、Lotus製品の今後の開発ビジョンを示す "IBM Project Vulcan" が、今年はもっと具現化されて語られそうなセッションがいくつかある。各製品関連のセッションも、次期バージョンの "Vulcanize" されたもののプレビューを出してくる可能性が高い。また、Lotus Connections、LotusLiveなどの各種APIのセッションがあったりして、Vulcan の具体的なアーキテクチャーが示されるのではないだろうか。


次期Lotus Notes/Domino
Vulcanizeされた我がノーツの次期バージョンがお披露目されるかもしれない。出荷はまだまだ先だと思うので、今回見られたとしても、出荷までにいろいろ変わってくるだろうとは思うが、楽しみである。ノーツは、メジャーバージョンアップの度に、クライアント重視の機能拡張、サーバー重視の機能拡張を交代で実施している。7.0ではDDMやWeb Serciceなどのサーバー機能が拡張された。8.0ではクライアントがEclipse化された。8.5ではDAOSを初めとしたTCO削減に焦点があたった。そうすると、次はクライアント機能拡張の番だ。Vulcan の思想を実装したUIが出てくる可能性が高い。


XPagesの充実
今年もXPages関連セッションが盛りだくさんだ。"XPages"で検索すると、34セッションもヒットする。その中でも、XPagesでスマートフォンアプリを作るセッションが注目だ。iPhoneのカメラやGPSと連携したiPhone Webアプリケーションの作り方などをやるらしい。勿論、Androidもカバーする。ノーツのモバイル化は、お客様やパートナー様からのご要望が日々強まってきているテーマで、是非、日本でも何らかの形でセミナー出来ればと考えている。




文中、"〜らしい"、"〜かもしれない" などと、中の人らしからぬ物言いになっているが、Lotusphereの内容は社員にも知らされなく、社員もOrlandに行って情報収集するぐらいなのだ。


僕自身は、現地に行くか行かないか、まだ決まっていないけれど、東京3/2(水)、大阪3/8(火)で実施する Lotusphere Comes To You 2011 で、その内容の一部をフィードバックさせて頂く予定なので、是非、ご来場頂きたい。


因みに、Lotusphere Comes To You 2011 の特別講演は、あの星野リゾートの社長、星野佳路(ほしのよしはる)氏だ。申し込みは既にオープンされている。是非、お申し込みを!!!


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Lotus Connections 3.0はIBM Project Vulcanを実装か


#LS11

Lotus iNotesの簡単操作早見表が出た

長島さんのブログで、iNotes 8.5.1 のリファレンスカード(日本語版)が公開されたことが紹介されています。リファレンスカードとは、エンドユーザー様に見ていただくような簡単操作ヘルプです。slideshareにも公開されているので、以下に貼っておきます。



今までこのような情報提供の形はなかったと思います。お客様からのご要望を反映した形なのでしょう。そして注目したいのは、その翻訳プロセスです。長島さんのブログによると、今回は、翻訳者をTwitterで公募して、それに長島さんが応募したということです。下手な翻訳業者に任せるよりも、志とスキルのある人にお願いした方が品質は断然よくなりますよね。少量の翻訳であれば、こんな形もありだと思います。しかし残念ながら、長島さんの名前はどこにも載っていないようです。セルフWebプロデュースの時代、貢献したのであれば、やはり自分の名前は載せて欲しいですね。


IBMは翻訳に対して、n.Fluentという自己学習型の自動翻訳技術をWebサイトに適用しようとしています。山のようにある英語の技術情報をちゃんとした日本語で提供するのは、お客様満足度につながる1つの道だと思いますので、私も、n.Fluentに日本語を覚えさせるべく頑張りたいと思います。