コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

Server.Loadは使える!

前回書いたトラブル対応で、Dominoサーバーの負荷テストをやることになりました。サービスイン日のパフォーマンス悪化の原因は、メールDBのビュー索引の構築に負荷がかかっていた事が1つの大きな要因なのはまず間違いないのです。しかし、果たしてそれは本当に大きな負荷になるのか分からないという意見があり、また、OSのバージョンとDominoのバージョンの組み合わせに問題があるだの、Dominoのバグだの、何を根拠にして言っているのか分からないような意見まで出てきてしまい、「では負荷テストして確かめましょう」という事になってしまいました。


負荷テストに使ったツールは、Server.Loadという管理クライアントについてくるものです。おまけで付いてくるツールなどと言ってあなどるなかれ。これがすごく使えるのです! 使い方も簡単です。僕自身、Server.Loadは今まで使った事はなかったんですが、Server.Loadのプレゼン資料と管理者マニュアルを読んで、実際に簡単にテストし、1日でテスト実施計画を作成できるまでになれました。


Server.Loadでは、DBを開く、ビューを開く、文書を開く、作成する、削除する、メールを送る、ローカル複製を取る、全文検索をするといった操作がコマンドとして用意されていて、それらを組み合わせてユーザーの日々のオペレーションをシュミレーションするシナリオを作成できます。そして、個々のコマンドの実行時間はデータとして1分毎に取得されます。つまり、全体でどれくらい負荷がかかっていたかを計るだけでなく、どの処理に時間がかかっていたかを把握することができるのです。今回の場合は、ビューのオープンにどれくらい時間がかかるのか見たかったので、ぴったしです。


さて、テストした結果は、ビュー索引が無い状態でテストするとビューのオープンに30分以上もかかり、ビュー索引があると数秒で開くという結果になり、ビュー索引構築が原因という仮説は証明されたのでした。


Server.Loadが使えると、DominoサーバーやアプリDBのパフォーマンスチューニング結果などを簡単に検証してみたりする事ができるので便利ですね。今回、いろいろやることが山積していて、あまり引き受けたくなかったトラブル支援依頼でしたが、Server.Loadの使い方を覚えらて今後の仕事のクオリティアップにつなげる事ができそうです。さぁて、山積しているToDoを片付けるか。もうトラブルが舞い込んで来ませんように。。。