コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

社内ソーシャルウェアの導入効果測定

先日、「社内ソーシャルウェアのROI」というエントリを書きました。ソーシャルウェアはROIを狙って導入するものですよという主旨のエントリです。では、その効果をどうやって測定するか?


IBMから随分前に、「Measuring the value of social software」というホワイトペーパーが出ています。ROI測定について、非常にシンプルに分かりやすく書かれています。ソーシャルウェアの効果測定について考えられている方にはお勧めです。その内容を図解してみました。



要は、最初にビジネス目標を設定し、それを達成するのに高めなければならないコラボレーション能力を明確にし、コラボレーション能力を表すソーシャルウェアの統計情報を選んで活性化状況をモニタリングしていくというものです。コラボレーション能力とは、情報共有力、コミュニケーション力のことです。特に、情報共有力では、シェアされた情報に対して、どれくらい利用されているかという、ROC (Return On Contribution) で捉えていきます。


社内ソーシャルウェアのROI」でも書きましたが、ツールの活性化から直接的にROIに結びつけられるわけではありません。「ツールが活性化される→情報共有進む→情報検索時間が短縮される→営業の提案書作成時間が短縮される→お客様訪問時間が増える→案件成約確立があがる→売上向上する」というように、間にいくつか仮説が入ってきます。しかし、ビジネスなのだから数値化できるところはしなければなりません。最初のステップである「ツールの活性化」は、実際にデータがソーシャルウェア上に溜まるので一番測りやすいところです。ソーシャルウェアの選定では、測定可能な統計データが提供されるかものを選択されることをお勧めいたします。


<関連エントリ>
社内ソーシャルウェアのROI