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コラボレーション・エンジニアの考える日々

企業での情報共有とコミュニケーションについて、ITを中心に企業コラボレーションを考えていくブログです。

社内ソーシャルは組織を透明になんかしない

Social

社内ソーシャルが組織を透明にするのではありません。透明になろうとしている組織が社内ソーシャルで透明になるのです。そういうように、つい最近、理解しました。

 

社内ソーシャルで、組織の縦横の壁を取り払って、組織を超えたコラボレーションを実現する、組織をフラット化する、などとよく言います。しかし、このようなことは、古くはメールの導入時に言われていました。そしてグループウェア時代にも同じように言われました。そして、それを懸念する人々がいました。「取締役に平社員が直接メールするようになったら、どうするんだ!」、「会社への不満をグループウェアに書かかれて共有されたらどうするんだ!」。

 

しかし、そんなことは起きませんでした。

 

「取締役にメールするなんて恐れ多い」、「見ず知らずの組織の人に、何か言うだなんてありえない」、「自分の意見を、グループウェアみたいな共有の場で言うなんて・・・」などなど。

 

ではなぜ、今日、社内ソーシャル時代に、組織を超える、透明になる、などと再び言われるようになったのでしょう?

 

それは、人の方が変わってきたからだと思うのです。

 

デジタル・ネイティブとはよく言われますが、子供だけでなく大人も、インターネットのダイナミズムに触れた人であれば、それを会社の中にも求めます。

  • mixiやtwitter、facebookで、趣味を同じにする人と出会えて充実した生活が送れるようになった。
  • 有識者と直接やりとりできて、刺激を受けた。
  • 見知らぬ人だけど、twitterでやり取りして、気付きを得た。
  • ブログ書いてたら、出版社の目に止まって本を出した。
  • オープンソースプロジェクトで、世界中の見知らぬ人とものづくりを行い、世界中の見知らぬ人に、自分たちの作ったものを使ってもらい、感謝された。

などなど、いろいろあるでしょう。最後のやつは、私自身も経験しました。OpenNTF.orgというところで、GooCalSyncというオープンソースプロジェクトを立ちあげた時の経験です。その時のことは、このブログに綴ってあるので、お時間があれば、御覧ください。

 

こういった、インターネットのダイナミズムに触れた人々が社内に増えてきて、そこに社内ソーシャルが導入されれば、インターネットで起こったことが社内でも起こります。この現象は、一見、「社内ソーシャルが組織の壁を超えたコラボレーションを実現した」と映るでしょう。でも、裏で働いている力学は違います。

 

社内ソーシャルを入れただけでは、透明な組織になりません。また、社内ソーシャル推進チームなどが一生懸命浸透させようとしても、そうはなりません。人が変わらなければ、ツールを入れても何も起こりません。それは歴史が証明しています。

 

しかし、今、人が変わってきています。インターネットが人の行動や考え方を変えてきています。そのように内部変革が起こっている人々が務める企業は、社内ソーシャルを導入することによって、それこそ、イノベーションが起こるというところまでいくかもしれません。

 

ここまで綴ってきましたが、この考えに至ったのも、知らない人とのtwitterでのやりとりでした。@Paul_ さん、ありがとうございました!

 

人を進化させてきたインターネット。そのダイナミクスを企業内でも実現する。そのお手伝いを社内ソーシャルが担います。