ノーツで世の中を変える
「世の中を変えるなんて自分には縁が無い」、「World is flatだなんて海の向こうの話」、と殆どの人は思っているのではないでしょうか。確かにスティーブ・ジョブズになるのは難しいけれど、自分の周囲3メートルを世界に広げて世の中を"少し"変えることは出来ます。
IBMの小峰さんが、”XPages Extension Library Japan プロジェクトに参加しませんか?”というブログエントリをアップしています。オープンソースプロジェクトへのお誘いです。僕は以前、GooCalSync"というノーツのオープンソースプロジェクトで世の中を少しだけ変え、World is flatを少しだけ体験しました。
このプロジェクトは、XPages Extension Libraryというものを日本語化するものです。日本語化というと、「IBMがやれ」と言われそうですが、日本語化だけではなく、日本独自に求められる機能を作っていくことも含まれています。個人的には、グループカレンダー用のコントロールなんかがいいんじゃないかなと思います。これも、「IBMが作れ」と言われそうです・・・・というか今までお客様からご意見を継続的に頂き続けてきたものです。もちろん、今までにUSの開発に強くリクエストを送って来ました。しかし、欧米の働き方が個人中心なのが影響しているのか、まったくその必要性を理解してくれません。これはIBMだけではなく、他の外資系ベンダーも同じです。
そこを日本のコミュニティ発信で変えていくというのは、すごくスリリングだと思います。実現された後、海外のユーザーが使ってくれ、気に入ってくれ、実は世界で使っても便利だった、だなんてなったら、それこそ、世界の働き方を日本が変えた、と言えるんじゃないでしょうか。かなり大げさですかね。。。
そのためには、Java,JSFなどのノーツ技術者にとっては新しい技術、オープンソースプロジェクト運営、そして英語など、乗り越えなければいけないハードルは高く、数も多いかと思いますが、ぜひ、チャレンジしてくれる人が多く出て欲しいです。特に若い人達。
小峰さんはこう綴っています。
そしてこれは、単に IBM の製品の機能を拡張するというだけではなく、参加している皆様にとっても得るものがある話だと思います。
”得るもの”というのは、僕の場合、どうだったかというのを、以前のエントリから、以下に引用します。ぜひ、小峰さんにご連絡を!
GooCalSyncは、個人的に初めてのオープンソースプロジェクトだったが、いろいろいい経験をさせてもらった。特に、世界中の人々に使ってもらえ、ニュージーランド、フランス、オーストラリア、香港、台湾、アメリカ、オランダ、などから、日々、サンクスメールや質問などをもらっていると、世界は本当にフラットなのだなぁと実感したものだ。香港の方がマニュアルを中国語に訳してくれた時は、オープンソースの力、Contribusionの文化の存在を肌で感じた。僕の英語力も、このグローバルなやりとりを通して少しは上がっていると思う。このプロジェクトでなくても、このWorld is flatな経験は是非他の人にも味わってほしい。特に若い人には、自らオープンソースを立ち上げ、世界中の人々とコラボレーションしてもらいたい。「日本を変えるんだ!」「世界に打って出る!」だなんていわない。単純に面白いし、自分の幅を広げてくれると思う。
<関連エントリ>
GooCalSyncのプロジェクトリーダー募集